こんにちは。
前回は上棟までをご覧いただきました。
今回は上棟後の完成時にはほとんど見えなくなってしまう
構造の下地工事等についてお届けいたします。
今回は外壁が板張りなのでダイライトと呼ばれる地震や火災に強いボードを張っていきます。
外壁杉板張り+構造用合板ダイライトの組み合わせにより防火仕様となります。
外周部へダイライトを張ることで、構造計算上、筋交いと呼ばれる斜めの木材を省略することができ、
その結果、断熱材の欠損が最低限に抑えられ断熱性能、気密性能を高めることにつながります。
屋根の内側へは、ミラスルーと呼ばれる通気層を確保するための材料を
屋根垂木(たるき)の間に入れていきます。
屋根との間にできた空間を空気が通り、湿気や熱を逃がすことで建物の耐久性があがります。
通気層下部へ断熱材を充填していきます。
今回、はぐみの杜モデルでは、210mm厚のグラスウールを施工しております。
(※SUDOの標準は155mm厚のグラスウールになります。)
小屋裏を設けず屋根面に直接断熱材を入れることによって室内への熱の侵入を防ぎます。
断熱材を施工し終えたらオレンジ色のポリフィルム0.2mm厚を張って
屋根面、外壁面の気密性を高めます。
ポリフィルムを施工することにより、壁や屋根へ湿気の侵入を防ぐ役割があります。
ポリフィルムを張らずに施工してしまうと、壁の中で内部結露が起こり、建物を傷めてしまうため、フィルムをしっかりと隙間なく施工することが、大事になってきます。
壁や屋根面にポリフィルムの施工後は、石膏ボード12.5mm厚を張っていきます。
大工さんが綺麗に石膏ボードを張り終えたら次は内装工事に入ります。
まずは、凸凹している表面を平らにするため、パテ処理を行います。
石膏ボードの継ぎ目(ジョイント)部分やビスの頭を処理します。
壁の仕上げに、左官屋さんがスイス漆喰(カルクウォール)を施工しています。
鏝を使用して表面を平らに塗り上げていきます。
職人技が光っています。
完成まであとひといき、といったところで
続きはまた次回にお届けいたします。